第36回 東海チャンピオンシップ レポート 2011.11.18 Print  

今年2011年の東海チャンピオンシップレースの思い出を一言で言うと、風がない、そして天気もあんまりよくない。そんな感じの3日間。でも、普通の風のレースとは一味違う楽しみ方もできました。

ベンガルチームは今回人数が多かったので、この超弱風の中では特にウエイトがとても重要。ほんとっに艇速が出てないので、ちょっとの体重移動で、「おぉ!風の受け方変わった!」と身を持って感じたり、スピンの手トリムですこーし艇速が上がるのを感じ、なるほど、と思ったり。個人的には、普段の上下レースではスピンのパッキングとヤーンに追われているが、今回はかなり時間に余裕があり、さらにヤーンもそんなにしっかりしなくていい、というちょっと手抜きレースをしていました。が、その代わりスピンを変えることが多く、結果的にはかなり汗&冷や汗かきました。

合計5レース行った中で、特に印象に残ってるのは第2日目のロングレース。元々弱風だったのに、スタート後さらに風が落ち、梶島を通過し次の生田のマークがすぐそこに見えるのに、なかなか近づかない。ようやく近づいたと思ったら、今度はなかなか回航できない。計器を見ると、ボートスピードゼロ点ゼロゼロ。

ゼロゼロゼロ

暑くもなく寒くもないちょうどいい気候。だんだん眠気に襲われてきました。生田マークの付近にはほとんどの参加艇がプカプカしていて、あまり見ない光景でした。こんなにお互い近くにいて、数分差のような気がするけど、実際は何十分もの差があって、フィニッシュもそんな感じなんだろうなーなんてその頃はのん気なことを考えてました。生田のマーク回航後、さらに風は落ち、後続艇はとどめを刺されているかに見え、ちょっとだけBengal有利かも?!さらには、もしかしてうちだけフィニッシュして他はみんなリミット時間内に入れなんじゃないの?!?!なんて思ったのにバチがあたったのか、時間がたつに連れ、敵は他艇ではなく己自身になってきました。そう、どこに勝つ負ける、ではなくそもそもこのレース、フィニッシュできるのか、と。レース艇の中では一番レーティングが高いBengalチームはタイムリミットなんて普通のレースでは気にかけたことないです。が、リミットまで残り1時間半くらいになった3時半ごろから、カーナビ使用のドライブさながら、GPSとにらめっこしながら「現在の到着予定時刻23時!」「はぁ~?」「あ!縮まって22時半!」なんて会話が繰り広げられていました。徐々に風があがり、このまま上がり続ければうちらだけフィニッシュ?なんて、懲りずにまた考えてましたが、リミット17時の45分前の16時15分頃から、かなり雲行きが怪しくなり、15分前の時点でGPSによるとフィニッシュまであと40分以上。周りの様子から見て、風が上がる気配なし。結局リタイア。ということで後続艇も誰もフィニッシュできず、この第3レースの結果表はDNFがずらっと並ぶ。

翌日の3日目は朝から雨。この日も1日目に続きスタート待ち1時間以上。本部艇の周りを「やるの~?やらないの?できるんじゃないの~?どうすんのどうすんの~?」てな感じで参加艇がウロウロ。我がチームの船上では、風待ち時間の有意義な過ごし方についての議論が盛り上がっていました。本部艇かスタートマークを利用してのチーム対抗水泳大会、チーム対抗釣り大会、そして、バウスプリットやパルピットを利用した騎馬戦、などなど、どれも非現実的な案ばかりです。

さてさて、どうしようこの弱風、っていう感じの3日間でした。やっぱりヨットに乗るなら、風があって、ヒールしてて、多少波かぶってっていうのが絶対に楽しい。が、それは乗り心地っていう意味で。よく考えると駆け引きとか勝負っていう意味では弱風・微風の方がおもしろいなぁなんて思いました。

今回の優勝は、どのレースも上位に食い込み、最終レースは1位だったSea Falcon。2位はおしりがお鉢のように広がりスイスイ走る新艇Gust。そして3位は1週間1位だったBoomerang。おめでとうございます。そして、このストレスのたまる弱い風の中、冷たい雨の中、コミッティーの皆さん、ありがとうございました。(記:まゆこ)
レースコミッティ:
菱田育夫、川合紀行、河内道夫、大島茂樹、五藤敏、服部桂子、荒木義夫(海瑞)、牧野秀明、鷲尾猛、三浦信郎、大島和晃、大上悠陽、荒木信幸の皆さんでした