TRSはオーナー、コミッティの両方の負担(時間、費用、難易度)を抑えつつ、"オーナーの負担"と"コミッティの負担"と"艇の性能評価"の三つのバランスを保ちながら、ヨットレースを手軽に楽むためのハンディキャップシステムです。
内部の計算式は非公表ですが、ヨットのスピードに関わる主要な要素となる数値を元にレーティングが計算されています。一応計算です、いわゆる「勘ピュータ」ではありません。
オーナーの負担を減らすため記入項目を少なくし、その数値もカタログなどから得られるものを採用しています。
計算のための数値が少ないので、「性能評価の精度がとても高い」とまでは言えませんが、現状の東海水域のレースを見ると、艇のハンディキャップよりも、船のスピードの引き出し方や、走ったコースなど乗り手の要素(言われたくないでしょうけど、のことです)によって勝敗が決まっているようなので、狙いの三つのバランスは保てているよう感じています。
TRSはTOSC独自のシステムで、TOSC主催のレースでのみ有効で他のハンディキャップシステムとの互換性はありません。(計測点の名称などは、混乱を避けるべくなるべく他に合わせています)
TRSを取得希望の艇は、「TRS申告シート」 を右クリックで一旦ご自身のPCに保存した後で「開き」必要事項をインプットし再び名前を付けて保存したファイルを、
JSAF外洋東海計測委員会まで E-mailに添付して送付して下さい。
前年に取得したままの状態の艇、改造などで変わった箇所が少しの艇はその旨をメール本文に書くだけでもかまいません。


申し込み料金:
 TRS取得費:2,000円(エクセルファイルで申し込み)
 TRS取得費:3,000円(Faxで申し込み)

 外洋東海特別会員登録艇は今年度2,000円割引です。

計測委員会口座:
三菱東京UFJ銀行 大津町支店 普通 1486375 JSAF外洋東海 一般会計 常務理事 河内 道夫
                         ジェイサフガイヨウトウカイ イッパンカイケイ カワチ ミチオ
入力数値:
 他の計測証書、カタログなどから引用するか、計測してください。 下半分はオプションです。リグの寸法から計算され表示されている標準値(言葉で言うと「普通の大きさのセール」)より小さい場合は申告しなくても可です。
 写真(横から見たもの)の提出を求めることがあります。疑問点は、計測委員会、セールメーカーにお問い合わせください。
有効期限:
 TRSの証書は、当該年度末が有効期限です。
 
その他:
 TRSの取得は、外洋東海正会員の所有艇またはJSAF登録艇に限ります。
レーティング:いわゆる「シングルナンバー」です。艇の性能をひとつの数値(TRS)に代表させ表しています。ヨットレースは強風微風、上り下り、大波小波、さまざまなコンディションで行われます。ヨットの性能を比べたら、重い船は軽い船より強風では速いかもしれないけど微風では置いて行かれる。ジブは小さいけどスピンが大きい艇は、上マークを回ったとたんにターボが効くし、、、なのに、「シングルナンバー」? 不合理ですね。
でも、一年間とか長い期間でレースを続ければさまざまなコンディションがあるでしょうから、そこら辺はならされてきてそれなりの結果になると期待しています。
『自分のレーティングが高いので何とかして』とのご希望もあろうかと思いますが、インプットされたデータの間違いなどの修正は行いますが、算出されたレーティングそのものへのご希望には添えません。ただし、改善のための具体的なデータを添えたご意見は考慮することもありますので、お寄せください。具体的なデータとは、入力に用いている各数値、レースでの所要時間とそのコンディションなどです。データの無い漠然とした感覚だけのお問い合わせに応じることは難しいです。
どうか、ヨットレースを気軽におおらかな気持ちで楽しんでください。 by T_T@NS











内緒の話:
内部の計算、以下の項目を最先端の金融工学(!?)を駆使して計算しています。
全長:大きい船はたくさん乗れる。楽しみは大勢で味わうべし、ヒールも押さえられる。
水線長:かなりスピードに影響を与える。基本。でも計測が難しい。
重さ:重たい船を動かすには、それなりのセールパワーが必要。軽いとヒールしてしまいやすいが、ヒールしない条件では軽いほど速い。基本。
セールエリア:大きければ速い、でもヒールが起こせなければ無駄、場合によっては抵抗。基本。
最大幅:スマートなヤツは速い。デブは遅い。でも線形によっては、ヒールした時に浸水面積を抑え、ヒールを抑える力も増す。スマートは風の強弱が大きいコンディションでは、ふらふらして乗り難いがデブは安定している。
キール深さ、形状:深いと復元モーメントが大きい。でも抵抗も大きいかも。
浸水面積:広いと抵抗も大きい。船型(アペンデイジも含む)、重さ、セールエリアによってはプレーニングし一般的な抵抗が当てはまらなくなる。
船体素材:高い船は速い?、。、。
プロペラ:普通はみんな付いている、プロペラは抵抗大なので船外機は考慮しますが、翼の種類は無視。細かいことは気にしない。
リグ:現在進行形
セール素材:現在進行形